ほめる☆叱る

生き生き子育て☆小学生を健やかに育てよう!

上手にほめる・上手に叱る

  
     上手にほめる 上手に叱る

  ほめるというより子供に迎合して、叱ることをしない親が増えている
  そうです。
  中学生や高校生になって急に叱り始めてもだめです。
  幼児の時から、善悪の区別をはっきりつけられる人間に
  するためにも、上手にほめたり叱ったりして躾たいものですね。
  優しさと甘さは違うと思います。
  甘やかしだけで育てた子は、大きくなって厳しさに耐えられない
  人間になるのではないでしょうか。


子供は適切にほめること、叱ることを
しなければならないと思います。
ほめたり叱ったりするのは物事の善し悪しの価値観や人としての社会のルールを教える意味があると思います。


誰だってほめられれば気持ちのよくなる
ものです。
でも、何でもほめればいいというものでもないでしょう。
小学校低学年の時には、多少のおだてでもほめることによって
自信を持たせ、よい事を勧める基になります。


しかし、高学年になってくると、おだてやすかしは
子供に見抜かれてしまうようですね。
子ども自身がほめられることを受け入れるような行為をしたときこそ
しっかりほめるべきだと思います。


子どもが高学年になってきたら、ほめるときの基準を心しておきたい
ものです。

① かならず具体的な行為をほめること。何をほめられているのか
  はっきりしないほめ方はだめ。

② 他の人のために役立つことをしたときほめること。

③ 何かができた結果だけでなくて、途中の努力したこともほめること。

④ 両親が同じ考え方でほめること。父親がほめているのに、
  母親が「なによ、そのくらいのことで大げさね。」などと
  くさしては、子供も父親も立場がなくなる。


子供がよい事をしたときに、ほめると同時にご褒美に物やお金を与える親もいるそうですが、私はこのことには反対です。
いつもご褒美をあげていると、子供はご褒美ほしさに人目のあるところでよいことをしようとしはじめて、大人の顔色を見るような陰日なたのある人間になってしまうのではと心配します。


私も家内も、子供がよい行いをしたときのご褒美は、ギュッと抱きしめて頭をなでてやることをしていました。
そして、「お父さんはうれしいな。」「おかあさんは、ほんとにお前がかわいいよ。」というようなことばを添えていました。


こんなことがありました。ある日、小学校4年生の
息子が学校帰りに重そうな荷物を両手に持った
おじいさんに出会ったそうです。 
息子はちょっと躊躇したそうですが、思い切って
声をかけバス停まで荷物のひとつを持ってあげた
そうです。


夕食のときにその話が出ました。
「ぼく、ちょっと恥ずかしかったけど、おじいさん、ふうふう言ってて、かわいそうだったよ。でも重かったなあ。」
「いいことをしたね。」「おじいさんとても喜んだでしょう。」
「いいことだと思って勇気を出したんだね。」
「お父さんの言うとおり、勇気を出すってすばらしいことなのね。」


もちろんしっかり抱きしめてやりました。そばで聞いていた中学校1年生の娘も
ニコニコして聞いていました。なんでもないような会話の中にふたりの心は、
ふっくらとしていたと思います。


一方、叱り方もなかなか難しいものです。親のその時の気分で、些細なことを
きつく叱ったり、しっかり叱らなければならない時に見逃したり、甘くしたり。
特に、両親の考えが合致していないと叱り方は時々失敗するようです。


叱るときは両親一緒になって叱ることはつとめて避けました。子供の逃げ道が
なくなるからです。ただ、父親が叱るときに母親がそれを否定するようなことは
絶対だめです。「お父さんの言うことが本当だよ」と言いながら、「今度からは
気をつけようね」とそっと助け舟を出してやる程度がいいようです。


近ごろは叱らない親や叱れない親が増えているとも聞きました。
また、叱ると怒るを混同している人もなかにはいるようです。
怒りは親の感情的なものであり、むやみと興奮して、手を上げてしまうことにも
なりかねません。


叱るというのはもっと理性的で、その中には子供を愛する優しさがあるものだと
思います。
そうであれば、叱りながらゲンコのひとつもこつんとやるのは許されることでしょう。


叱れる親は、自分の人生観や子育てにしっかりした自信を持っているのでしょう。万引きした子供を前にして、「お小遣いはいつもあげているのに、どうしてなの。こんどからしてはだめよ。」「子供のしたことですから…。」では、子供は親の甘さを見抜いてしまいますよね。


一緒にお店に行き、涙ながらに謝った後、子供のほっぺを叩いた父親がいたそうですが、この子は二度と悪さをしなかったそうです。


バスや電車の中で出くわす光景があります。子供が騒いでいるのをその親が、
「静かにしなさい。おじさんに叱られるよ。」 おじさんが叱らなければ騒いで
いいのでしょうか。親の責任を他人に押し付けているのですね。


公共の場所では、他人がいようがいまいが騒いではいけないという社会の
ルールを教える絶好の機会であるのに、せっかくのしつけの機会を
逃してしまっているのですね。


私は、叱るときの基準として次のようなことを心していました。

① 具体的に叱る。
  「罪を憎んで人を憎まず」ということわざ
 のとおり、悪い行いをしたときは具体的な
 その行いそのものをきっちりと叱る。
 「おまえはだめなやつだ。」というような
 人格否定につながるような言葉は決して
 使わない。

② 時をはずさず叱る。
 後になってから叱っても、低学年の子供は何のことか分からず
 きょとんとしているものです。

③ 短く叱る。
  くどくど言っても、子供は反感を持つだけ。叱るのは短いほどよい。
 昔は一言も発せず拳骨をゴツンとやっていた父親もいたそうである。

④ 人と比べて叱らない。
  「お姉ちゃんはそんなことしなかった」の言葉は、お姉ちゃんに
 恨みを残すのではないでしょうか。

⑤ おどしのような叱り方はしない。
 おどしは人間不信の感情を生み出しやすいし、親の感情が入りやすいので。






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